兵書抜粋
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MOOSEMUSS
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MOOSEMUSS
MOOSEMUSS・解説
「MOOSEMUSS」戦いの九原則の頭文字をとってムーズマスと呼ばれる。米軍のオペレーション・リサーチは今日のデュアルユースに見られるように軍事と民間の共通の思想から発展したと云われる。勝ちさえすれば人や物の損害を二次的に捉える伝統的作戦思想から効果・効率を重視するマネジメント思想の導入である。アメリカの第二次大戦の背景には連合国の補給を担った上に自らの厖大な陸海空の人的物的戦力を効率的に使うという国家の至上命題があった。先ずクープマンらの数学者を招いてランチェスター法則やゲーム理論を適用した科学的用兵の数的基準を作り上げた。さらに急速に新編した異民族軍隊を運用するため指揮官だけでなく一般将兵にも適用できる行動基準の標準化マニュアル化を図った。その要請に応えるために考えだされたのが「戦略九原則・MOOSEMUSS」と云われる。
MOOSEMUSS
Principle of Manouver
1.行動の原則
(6)機動、機動は、所望の時期と場所に所望の戦闘力を集中して、相対戦闘力を我に有利にするためきわめて重要である。運動力の発揮、気象・地形の克服、火力の発揚および適切な兵站支援により、機動力の発揮に努めなければならない。
Principle of Objective
2.目標の原則
(1)目標、戦いにおいては、目的に対して決定的意義を有する目標を確立し、その達成を追求しなければならない。作戦行動究極の目的は、敵の戦意を破砕して戦勝を獲得するにある。
Principle of Offensive
3.攻勢の原則
(2)主動、主動の地位を保持して戦勢を支配することは、戦勝獲得のためきわめて重要である。攻撃は主動性を確保して決定的成果を収めうる最良の方法である。Principle of Surprise
4.創意の原則
(7)奇襲、奇襲は、相対戦闘力を我に有利にし、戦勝を獲得するためきわめて重要であり、敵の意表に出て対応のいとまを与えないことは、奇襲成功の要件である。Principle of Effective
5.効率の原則
(4)経済、戦いにおいては全戦闘力を有効に活用しなければならない。特に決勝点以外に使用する戦闘力を必要最小限にとどめる。Principle of Massr
6.集中の原則
(3)集中、有形・無形の各種戦闘力を総合して、敵にまさる威力を緊要な時期と場所に集中発揮することは、戦勝獲得のためきわめて重要である。Principle of Unity of Command
7.統一の原則
(5)統一、統一は、各部隊の全戦闘力を総合して、共通の目標を達成するためきわめて重要である。緊密な調整と関係部隊間の積極的な協力が必要であり、一人の指揮官に必要な権限を与える場合、統一は最も容易となる。Principle of Simplicity
8.簡明の原則
(8)簡明、戦いは、錯誤と混乱を伴うのが常態である。このため、作戦はすべて簡明を基調としなければならない。Principle of Security
9.警戒の原則
(9)保全、保全は、敵の脅威に対してわが部隊を防護し、行動の自由を確保するため重要であり、適切な情報と警戒とは、保全のための基本手段である。
--武岡淳彦先生「兵法を制する者は経営を制す」1983年(PHP研究所)「弱者の戦略・強者の戦略」1989年(PHP研究所)より--
-- 参考文献 --
■「兵書抜粋」大橋武夫著 私家版(1976)■「兵書研究」大橋武夫著 日本工業新聞社(1978)■「統帥綱領」大橋武夫著 建帛社(1972)■「秘本兵法・三十六計」大橋武夫著 徳間書店(1981)■「鬼谷子」大橋武夫著 徳間書店(1982)■「闘戦経」大橋武夫著 私家版(1982)■「兵法経営塾」 大橋武夫著 マネジメント社(1984)■「新釈孫子」 武岡淳彦著 PHP研究所(2000)■「日本陸軍史百題」武岡淳彦著 亜紀書房(1995)■「弱者の戦略・強者の戦略」武岡淳彦著 PHP研究所(1989)■「兵法と戦略のすべて」武岡淳彦著 日本実業出版社(1987)■「兵法を制する者は経営を制す」武岡淳彦著PHP研究所(1983)■「中国古典新書六韜三略」岡田脩訳 明徳出版社(1979)■「孫子呉子全訳武経七書」守屋洋・守屋淳著 プレジデント社(1999)■「司馬法、尉繚子、李衛公問対、全訳武経七書」守屋洋・守屋淳著 プレジデント社(1999)■「六韜、三略、全訳武経七書」守屋洋・守屋淳著 プレジデント社(1999)■「中国古典名著・総解説」自由国民社(1982)■「東洋文庫 戦国策1.2.3」常石茂訳 平凡社(1966)■「五輪書」神子侃 徳間書店(1976)■「宮本武蔵」大倉隆二著 吉川弘文館(2015)■「五輪書」渡辺一郎 校注 岩波文庫(1989)■「兵法家伝書」渡辺一郎 校注 岩波文庫(1985)■「物語柳生宗矩」江崎俊平著 社会思想社(1971)
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電子書籍
「兵法小澤様問対」
上・中・下
「兵法小澤様問対」上
「兵法小澤様問対」中
「兵法小澤様問対」下
「兵法 小澤様問対」上・中・下
(兵法塾外伝 平成・令和)
2009年の3月14日に初めて「小澤様」からの掲示板への書き込みがあり、その都度、拙いご返事をお返ししてきましたが、いつの間にか14年も経過して、世相も時代も大きく変化してしまいました。その時勢に応じた大橋武夫先生、武岡淳彦先生の著書やエピソード及び古典、ビジネス書をテーマにした「小澤様」との掲示板での対話が日々研鑽の証となり、個人的にも人生の貴重な足跡となりました。2013年頃より大橋先生の「お形見の書籍」を電子書籍として作成させて頂いていましたが、この度、「兵法塾・掲示板」での「小澤様」との兵法に関するやり取りを、保存と編集をかねて電子書籍として公開させていただきます。引き続き、ご指導ご鞭撻を賜れば幸甚でございます。
兵法 小澤様問対 上
【9】~【59】2009(平成21)年3月14日~2010(平成22)年6月26日
兵法 小澤様問対 中
【60】~【115】2010(平成22)年7月28日~2013(平成25)年2月17日
兵法 小澤様問対 下
【116】~【178】2013(平成25)年3月3日~2023(令和5)年1月5日
2023年12月
heihou.com
(ヘイホウドットコム)編集・著者
電子書籍
「千に三つの世界」
兵法塾外伝・昭和 平成
千に三つの世界から明日の
自分を見つけよう!!
昭和から平成のコンピューター業界と情報の本質について個人的な体験を基に追求してみました。2000年から運営する「兵法塾」サイトの外伝として公開させていただきます。
2023.10.01
兵書抜粋 | 闘戦経 |
兵法を制する者は経営を制す | 弱者の戦略・強者の戦略 |
【 兵書抜粋・闘戦経 】
1987年の暮れに大橋先生の奥様より、お形見分けとして先生の蔵書を「兵法経営研究会」に分けていただくことになり、事務局の中内さんより希望の書籍を聞いて来られたので、「兵書抜粋」と「闘戦経」をお願いしたら、会長の竹林さんより丁寧な手書の宛名と包装で、それぞれ十冊ずつ実家に送って頂いた。「兵書抜粋」は1962年にベストセラーになった「兵法で経営する」を復刊されるにあたり「多忙な皆さんに、手っ取り早く兵法をわかっていただけるよう、これまでに蓄積した私の知恵のありったけを絞り出して、新たに書き下ろした。」と言われているように兵法経営の原典「兵法で経営する(復刊)」1977年の特別な付録として初めて世に出されたもので、その後1980年開講の「兵法経営塾」の基本教科書(小冊子)として活用された。 「闘戦経」は大江匡房(1041~1111)著伝で明治初期に研究者により毛利家の書庫より呉の海軍兵学校に伝わった。戦後の1962年頃、兵法経営を研究されていた大橋先生に東部軍参謀時代の参謀長高島辰彦氏より秘蔵の一本(昭和九年木版刷)が下された。開講三年目頃の「兵法経営塾」では鬼谷子や三十六計とともに日本の闘戦経も教材になり、当時は私家版として出版された「闘戦経」が「兵書抜粋」とともに重要な教科書となった。塾生たちが細やかな喜寿のお祝いをしたら先生はそのお礼に「兵法経営塾」(1984マネジメント社)を出版された。「闘戦経」は、その付録として初めて世に広く公開されたものです。「兵書抜粋」「闘戦経」は一般の書籍として刊行されたものではなかったが、先生のご遺族にご無理をお願いして2013年に電子書籍として公開させて頂きました。「兵書抜粋」には大橋先生が抜粋された、「孫子・君主論・政略論・戦争論・統帥綱領 統帥参考・作戦要務令」が収録されています。その他の兵書はWebサイト「兵法塾」https://www.heihou.com/を主宰するにあたり自らの研鑽をかねて大橋先生・武岡先生の著書とその他の古典を参考にして抜粋収録したものです。Mobile用の「兵法塾」に収録できなかったものを新たにWebサイト「兵書抜粋」として公開させて頂きました、お役にたてば光栄です。
-- 2022.12.08 サイト主宰者 --
Amazonアソシエイトで著書の一部をご紹介します
兵法経営塾 | 統帥綱領入門 |
3 | 4 |
戦いの原則 | マキャベリ兵法 |
7 | 8 |
ピンチはチャンス | 新釈孫子 |
11 | 12 |
日本陸軍史百題 | 兵法と戦略のすべて |
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リーダーとスタッフ | 孫子の経営学 |
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人は何によって動くのか | 兵法 孫子 |
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経営幹部100の兵法 | 図解兵法 |
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戦略と謀略 | クラウゼウィッツ兵法 |
47 | 48 |
兵法・ナポレオン | 参謀総長・モルトケ |
51 | 52 |
チャーチル | 攻める-奇襲桶狭間 |
55 | 56 |
図解指揮学 | 戦国合戦論 |
59 | 60 |
必勝状況判断法 | 正攻と奇襲 |
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兆候を読む! | ビジネスマンの兵法ゼミナール |
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孫子一日一言 | リーダーシップ孫子 |
71 | 72 |
「孫子」を読む | 湘桂作戦体験記 |
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初級戦術の要諦 | 方面隊運用序説 |
79 | 80 |
統帥綱領 | 作戦要務令 |
83 | 84 |
戦争論・解説 | 兵書研究 |
87 | 88 |
図鑑兵法百科 | 兵法で経営する(初版) |
91 | 92 |
兵法で経営する(復刻) | スマートに運転する上・下 |
95 | 96 |
兵法三十六計 | 鬼谷子 |
99 | 100 |
千に三つの世界 | 兵法小澤様問対・上 |
103 | 104 |
兵法小澤様問対・中 | 兵法小澤様問対・下 |
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