野外令 解説
「野外令(陸上自衛隊教範)昭和四十三年(1968年)防衛庁陸上幕僚監部 」野外令は陸上自衛隊の戦術教令で、作戦要務令に相応する。大東亜戦争の教訓を取り入れ、アメリカ軍の教令に学んでいて、最新のものであるが、 自衛隊という性質にもとづく政治的な制約を受けている。制定は昭和四十三年(1968)であるが、昭和五十一年までの正誤・訂正は行われている。
目録・戦理・戦いの要素・統率・状況判断・戦略戦術・大橋先生・武岡先生・祈願・三陸皆様の心の復興 2011.3.11「 乃至法界平等利益自他倶安同歸寂光 」
「野外令(陸上自衛隊教範)昭和四十三年(1968年)防衛庁陸上幕僚監部 」野外令は陸上自衛隊の戦術教令で、作戦要務令に相応する。大東亜戦争の教訓を取り入れ、アメリカ軍の教令に学んでいて、最新のものであるが、 自衛隊という性質にもとづく政治的な制約を受けている。制定は昭和四十三年(1968)であるが、昭和五十一年までの正誤・訂正は行われている。
第一、陸上自衛隊の主たる任務は、直接および間接の侵略に対しわが国を防衛するにあたり。その目的は、侵略を撃破し、わが国の平和と独立を守るにある。このため、百事皆防衛行動をもって基準としなければならない。
第二、部隊は、透徹した使命観のもと、訓練精到にして隊規厳正、士気旺盛にして団結強固、堅忍不抜あらゆる難局を打開し、もって防衛任務を完遂しなければならない。
第三、部隊は、常に有事即応の態勢を保持し、防衛作戦の遂行にあたっては、その先駆けとしての誇りと責任を堅持し、周到な準備のもと、国民と一体となって国土戦の利を最大限に発揮し、海空部隊と協力して統合作戦の実をあげなければならない。
第四、科学技術の進歩に伴い、物的戦闘力の地位は著しく増大し、その優劣が勝敗に及ぼす影響はきわめて大である。作戦にあたっては、あらゆる物的戦闘力の効率的発揮に努め、その節用愛護を図らなければならない。
第五、指揮官は、部隊団結の核心であり、また指揮の中枢である。このため、常に徳操を養い職能を磨き、旺盛な責任観念と堅確な意志とをもってその職責を積極的に遂行し、率先垂範部下と苦楽をともにし、戦闘惨烈の極所においても、沈着明敏にして勇猛果敢、毅然として難局に当たり、任務完遂の原動力とならなければならない。状況の危急に際し、遅疑(ちぎ)逡巡することなく、自主積極的に行動することがきわめて重要である。
第六、部隊運用にあたっては、戦いの原則を作戦の特性に応じて総合的に活用しなければならない。
第七、野外令は、部隊運用上の主要な原則を示すものであり、その運用の妙は一にその人に存する。原則の運用にあたっては、いたずらに形式に陥ることを戒め、よくその本質を理解し、千変万化する状況に応じて活用し、常に創意を凝らし、もって戦勝の方途を求めなければならない。
電子書籍
「兵法 小澤様問対」上・中・下(兵法塾外伝 平成・令和)
2009年の3月14日に初めて「小澤様」からの掲示板への書き込みがあり、その都度、拙いご返事をお返ししてきましたが、いつの間にか14年も経過して、世相も時代も大きく変化してしまいました。その時勢に応じた大橋武夫先生、武岡淳彦先生の著書やエピソード及び古典、ビジネス書をテーマにした「小澤様」との掲示板での対話が日々研鑽の証となり、個人的にも人生の貴重な足跡となりました。2013年頃より大橋先生の「お形見の書籍」を電子書籍として作成させて頂いていましたが、この度、「兵法塾・掲示板」での「小澤様」との兵法に関するやり取りを、保存と編集をかねて電子書籍として公開させていただきます。引き続き、ご指導ご鞭撻を賜れば幸甚でございます。
兵法 小澤様問対 上
【9】~【59】2009(平成21)年3月14日~2010(平成22)年6月26日
兵法 小澤様問対 中
【60】~【115】2010(平成22)年7月28日~2013(平成25)年2月17日
兵法 小澤様問対 下
【116】~【178】2013(平成25)年3月3日~2023(令和5)年1月5日
2023年12月
heihou.com (ヘイホウドットコム)編集・著者
電子書籍
千に三つの世界から明日の
自分を見つけよう!!
昭和から平成のコンピューター業界と情報の本質について個人的な体験を基に追求してみました。2000年から運営する「兵法塾」サイトの外伝として公開させていただきます。2023.10.01
兵書抜粋
闘戦経