主宰者プロフィール - 兵法塾 -
兵 法 塾
TOP Ohasi Takeoka SiteMap Link Information WebShop Comment      祈願・三陸皆様の心の復興 2011.3.11

     主宰者プロフィール


主宰者コメント
一冊三百二十円の本が人生を変えた?

 当時十八歳。 高校一年生で、登校拒否、その後留年。落第生という境遇だった。 天野鎮雄博士の「孫子」初めて突きつけられた屈辱現実。二十段登ったつもりでも転げ落ちる時は四十段もあった。どうしても避けられない厳しく暗い現実だった。その頃、倫理社会を教えておられた、三島彦介という先生が、学年の最初の授業で必ず武蔵の話をされていた。淡々と話さ れるその教室で五輪書のことを知った。早速、図書室で探して読んだ。その後の授業で今度は孫子という本があることを話されたが、図書室にはなかった。その年の夏休み(昭和五十年)熊本市内の書店で天野孫子を見つけた。武蔵が憧れた大の兵法とは、これだと思った。落第生の心を少し得意にさせた。天野孫子の「あとがき」にあるように、自分も常に学生服のポケットに孫子を入れた。前後して読んだ「」の中の四大凶、坎為水と孫子の水の形は情容赦ない自然の理と徹底した現実主義を教えていると感じた。また、凶の中にも吉が潜んでいて、己の弱点さえも武器として戦うことができると信じ込んだ。 社会人となって大橋先生図解兵法を読んだ。そして、大橋先生の兵法経営塾に参加して、武岡先生から名刺を頂いた時、あっあの本を書いた人だと思った。実は図解指揮学はまだ読んでいなかった。兵法を個人の処世の知恵としては学んだつもりだったが、戦略戦術には指揮統率が不可欠ということさえ意識していなかった。それ以来、武岡先生には著書のみならず公私に渡り大変な恩恵を頂いている。武岡先生からは戦理戦略を、大橋先生からは統御統率を学んだと思う。 三島先生の授業から既に二十年になり、書店でも孫子は広く膾炙されてしまったが、韓信が「此れ兵法に在り、ただ諸君察せざるのみ」と言ったように、孫子にはただの読書の対象ではないことを宿命付けられている

----国際孫子クラブ・機関紙「孫子兵法」第8号(1996年4月)投稿ページより----

「奇」の道

 武岡先生に初めてお会いしたのは、昭和五十七年五月十一日。武岡先生の「座右の銘」大橋武夫先生兵法経営塾に初めて参加した日だった。大橋先生が、講義の終わりに質問を促されたのに対して、緊張のため上ずった九州訛りで質問をしたら、大橋先生は穏やかに懇切に答えられた。その始終を大橋先生の隣の席で細長い葉巻のようなタバコを燻らせながら、ニコニコと笑って見ておられたのが武岡先生であった。大橋先生は現伝承の孫子には、衍文、乱丁が多いとして天野博士の説を取られていた。また、孫武の時代は戦乱の民、鵜合の衆のため性悪説で統率したと主張された。武岡先生は、現伝承の孫子を使われたが、孫子の思想には人間主義が貫かれていると言われ、自らもまた安達将軍の愛の統率を実践されて来た。幼くして実戦の渦中に投ぜられ、鉄火の試練の中で悟られた、「戦いの理」を自らの言葉で語られたものが「兵法」そのものであった。 もっと、もっと沢山の事をお尋ねしたかった。小説の孫子⑦で戎右の項章に「」についての質問が出されたが、諳んじていた六十四卦について、どうしても整理できなかった。「易」は、やはり占いである。しかし運命論ではない。易とは陰陽の変易、展開と言われる。過去、現在、未来という経過の中で、現在の自らの変化可能性を自覚して未来を切り開こうとするものと思う。武岡先生の活路打開の信念は、「たとい全滅の危機に瀕しても臆することなく百方手段を尽して危機の打開に努めれば必ず開ける」である。百方手段を尽くすことが「」である。そして奇とは自らが主動的に変化創造することであり、創造された有形無形の新戦力は敵の「実」を「虚」と化してしまう。故に奇こそが「勝は為す可きなり」の道ではないかと思う。武岡先生、お約束通りまたお会いできることを楽しみにしております

--戦略経営研究会・国際孫子クラブ発行「武岡先生を偲ぶ」(2000年7月25日)追悼文より--

 
 

 

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