MOOSEMUSS・解説
「MOOSEMUSS」戦いの九原則の頭文字をとってムーズマスと呼ばれる。米軍のオペレーション・リサーチは今日のデュアルユースに見られるように軍事と民間の共通の思想から発展したと云われる。勝ちさえすれば人や物の損害を二次的に捉える伝統的作戦思想から効果・効率を重視するマネジメント思想の導入である。アメリカの第二次大戦の背景には連合国の補給を担った上に自らの厖大な陸海空の人的物的戦力を効率的に使うという国家の至上命題があった。先ずクープマンらの数学者を招いてランチェスター法則やゲーム理論を適用した科学的用兵の数的基準を作り上げた。さらに急速に新編した異民族軍隊を運用するため指揮官だけでなく一般将兵にも適用できる行動基準の標準化マニュアル化を図った。その要請に応えるために考えだされたのが「戦略九原則・MOOSEMUSS」と云われる。